曳家工事・沈下修正専門会社 我妻組 のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

弊社では、東日本大震災をはじめ、いまだ復興していない能登半島地震の新潟市内の状況など、巨大地震による地盤沈下被害状況を沈下修正工事の現場から多く見てきました。そんな現場では、経験不足の沈下修正業者も紛れており、安価で不十分と言える工事も行われています。

地盤沈下
【隣宅の隙間充填がなされていないため沈下したと思われる地盤】

不十分な沈下修正工事が行われていると、近隣の地盤にも沈下の影響を及ぼしたり、最悪のパターンでは数年後に再沈下して住宅が傾きます。そういったことがないように、地震によって傾いた家を直す時には低価格の業者を選定するのではなく、家を建てる時と同じぐらい慎重に業者選定をすることが大切です。

隙間充填工事が見積書にあるか確認する

沈下修正業者を選定する際に、もっとも確認いただきたい部分は「充填工事」です。この項目が見積書にあるか確認しましょう。無い場合は、家を持ち上げて水平に戻しているだけで地盤には空洞が残ったまま工事完了になっています。弊社の沈下修正工事の見積書を例に挙げると、以下の項目です。

隙間充填がはいった沈下修正の見積書
【沈下修正専門業者の見積書】

沈下修正を専門にしている業者の見積書には、この「充填工事」の項目が記載してあり、通常工事で隙間充填が行われます。

しかし、大震災などの沈下修正工事の需要が高まる現場には、低価格を売りにしている沈下修正専門ではない業者も紛れています。そういった業者の見積書には「充填工事」の項目が見当たりません。なぜなら、この工事は数百万円の費用がかかってしまうからです。そういった業者は見積金額を安く見せるために、この部分の工事を行わないかオプションにしていることがあります。これに気が付かずに発注してしまうと、住宅が建っている地盤には空洞がのこったままになります。

以下の写真のように住宅の基礎下が空洞になっていることを想像されると
その危険性をお分かりいただけるのではないでしょうか?

沈下修正の地盤
【隙間充填前の住宅基礎下】

専門業者は建物を持ち上げて水平にした後、この空洞を特殊なコンクリート材で埋める工事をします。

弊社の見積書には「充填工事」「隙間充填(材料代含む) 数十万円~百万円」などの項目が記載されています。また、専門業者によっては、似たような充填項目が記載されています。「空隙充填(流動化処理土) 数十万円~百万円」「基礎空隙充填グラウト注入数 十万円~百万円」などです。

なお、充填項目の記載があったとしても、専門業者でない場合は充填に向かない材料を使用している場合があります。充填材がモルタルや生コンクリートとある場合は専門業者ではない証拠です。モルタルや生コンは土よりも重く、地盤の重量が嵩んでさらに沈下する恐れがあります。また、ドロドロとしているため空洞を細部まで埋め戻しきれていません。

沈下修正業者選定では隙間充填工事の項目以外にも
その材料についても質問しましょう!

見積書以外にも第三者補償適用会社であるかを確認する

沈下修正工事10年補償
【沈下修正専門業者が加入できる保険会社の補償】

見積書以外にも、沈下修正専門会社かどうか判断できる目安となるのが第三者補償に加入できるかどうかです。
適正な工事ができている場合は、保険会社が提供する工事保険の適用を受けることができます。補償費用が追加されますが、適用できる工事と認定されれば適正な工事ができる専門業者である証拠です。

なお、専門業者でない場合は、こういった補償について説明がなく自社補償がほとんどです。

発注前には第三者補償についての説明もできるかどうか質問しましょう!

隙間充填なされていないと突然住宅が傾く可能性が高まります。東日本大震災時に隙間充填がなされていなかったことで実際にあった事例をこちらからご覧いただだけます。
沈下修正工事について詳しくお知りになりたい方は、弊社までお気軽にご連絡ください。
(文・我妻組 代表取締役 我妻敬太