曳家工事・沈下修正専門会社 我妻組 のホームページご覧いただき誠にありがとうございます。
今回は不同沈下修正工事の発注から完了までの流れについて、実際にあった内容を元に全4回に渡るシリーズでご紹介させていただきます。今回は最終の4回目です。施工完了から保険加入までの流れをお知らせします。
前回の記事はこちら、2回目の記事はこちら、1回目の記事はこちらからご覧いただけます。

お住まいの家や中古住宅に「ヒビが入っている」「傾いている」と思った方は、リフォームをされる前に参考いただければ幸いです。

なお、不同沈下修正工事とは、地盤に何らかの変化があって沈下や不良になった建物を、基礎から持ち上げて傾きを直す工事です。主に地震の影響によるケースがほとんどで、地下水の汲み上げ等によっても発生することがあります。

今回の一般住宅の不同沈下修正工事のケース概要は以下の通りです。

所在地宮城県仙台市
物件お住まい中の築34年木造2階建て住宅
相談の理由検索で弊社ホームページを見て概算見積を依頼
工事の理由リフォーム検討中に工務店から地盤による建物の歪みを指摘
現地調査1回
沈下状態最大55mm
検討期間相談から1ヶ月半
発注理由工事方法と見積金額に納得
工法耐圧版工法 (ラップル杭工法) ジャッキポイント22ヶ所
工期約1ヶ月
付帯5年補償保険加入

工事結果報告書の作成と保険の手続き

不同沈下修正工事完了し、最後に結果報告書の作成と提出と沈下修正保険の加入です。

結果報告書は、現場のレベル調査報告、ジャッキポイント報告、薬液注入報告、施工後の連絡事項、工事写真台帳をお客様にお送りします。また、合わせて保険会社への提出もします。

保険の加入は任意になるため、施主様側で加入するかどうかお決めいただけます。
ただし、加入には施工前の事前申し込みが必要です。
施工前と施工後の修正具合の他にも、工事行程がプラン通りに行われたかどうかが審査に入るからです。
この保険は11万円で加入でき、保証期間が長い上に最大5000万円まで補償されます。

工事の時にしか加入できないため、地震が起きやすい地域や大地震を経験した地域の場合は、我妻組では加入をおすすめはしています。

沈下修正工事・既存住宅地盤補強工事保険のメリット

沈下修正GS10保険は、株式会社地盤審査補償事業が提供する沈下修正保険です。
沈下修正工事によって損壊が生じた場合に保険金が支払われます。

補償の範囲と支払い限度額

対象建物の修復費用(1事故につき)

5,000万円

対象地盤の修復費用(1事故につき)

2,000万円

仮住居費用

50万円(1戸につき)

対象建物の修復費用+対象地盤の修復費用+仮住居費用 合計で5,000万円限度

今回のお客様は、5年補償 耐圧板工法(ラップル杭工法)不同沈下修正工事の発注であったため、5年版の手続きをお知らせさせていただきました。
専用書類にご記入と捺印をいただくだけです。記入後は指定の保険会社に送っていただきます。
審査完了後は、我妻組よりお客様にお知らせさせていただきます。あとは、保険会社より保険証書が届けば加入完了です。

なお、不同沈下修正工事をお考えの際には、一度こちらの保険パンフレットもご覧になってみてください。

今回の工事完了から保険加入までのお客様の流れ

  1. 結果報告書の受け取り(数10分程度)
  2. 保険加入申請(数10分程度)
  3. 保険審査完了のお知らせ(数分)
  4. 保険証書の受け取り(数分)

さて、シリーズ4回に渡って、住宅リフォーム時の我妻組へご依頼した際の不同沈下修正工事の一連の流れをお知らせさせていただきました。いかがでしたでしょうか。

【第一回】住宅リフォーム前に家が傾いている
【第二回】家の傾きを直す工法選定と本見積
【第三回】沈下修正工事職人入りから施工
【第四回】沈下修正工事施工完了から保険加入

もし、住宅の地盤沈下による修正工事をお考えで全記事をお読みになっていない方は、ぜひご覧になってみてください。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様のご参考になれれば幸いです。(文・我妻組 代表取締役 我妻敬太